K@はぐれ医師の徒然日記

書評や日々の出来事など

2022-01-01から1年間の記事一覧

書評 「そのとき、日本は何人養える?: 食料安全保障から考える社会のしくみ」

孫氏が戦には兵站が重要であると説いた様に、食料安全保障は国民の生命に関わる問題である。日本が食料やエネルギーを一切輸入しなければ3000万人しか食べることができず、残りは餓死してしまうという報告は衝撃だった。農業の繁栄は非農業部門がいかに潤う…

書評 「すべては導かれている 逆境を越え、人生を拓く 五つの覚悟 田坂 広志」

全ては大いなる何かに導かれている、と捉えることにより過去の失敗や挫折も自分の成長に必要だったと解釈することができる。過去への後悔や未来への不安にエネルギーを使わず、今というこの瞬間を精一杯生ききる。言うは易く行うは難しですが、とても大切な…

書評 嫌われる勇気

タイトルはキャッチーですが、非常に納得感のある内容でした。嫌われる勇気とは、嫌われることを恐れず横暴に振る舞えという意味ではありません。自分の人生を生きるためには他者との軋轢が避けられないこともあるという意味です。私たちは他者の期待に応え…

書評 マスク社会が危ない 子どもの発達に「毎日マスク」はどう影響するか?

マスクで口元を覆って身体的な接触を極端に減らす、会話もしないという愚策をいつまで子供に強要するのか、、大問題だと思っていました。筆者が仰るように子供の脳は発育途上であり、人の表情を読み取る能力は未完成です。心身ともに発育していく段階で、友…

書評 鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋 |

派手な服装で浮いてしまった帰国子女の娘の相談が一番印象に残りました。鴻上さんは日本の問題点を「同調圧力の強さ」と「自尊心の低さ」と指摘します。これは戦時中から続いている問題で特攻隊が最たる例だとのこと。現代の感覚から言えば、自爆特攻などは…

書評 「多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織 マシューサイド」

なんとなく多様性って大事だよね、、という程度の認識だったが、多様性に対する解像度が劇的に上がった。どれだけの天才であっても1人の人間の能力には限界がある。また同質の天才を集めても多角的な観点を持つことができず、死角が生じる。さらに性質の悪い…